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コラム

腕時計の電池交換について

2021/06/01

腕時計が止まってしまい電池交換が必要となった時、どこに持ち込めばいいのか?値段いくらかかるのか?は気になると思います。
そこで今回は、腕時計の電池交換について解説していこうと思います。

腕時計の電池交換のタイミング

腕時計の電池の寿命は、平均して約2~3年程度になります。一部の高級ムーブメントや高性能ムーブメントの中には5年、10年といった長寿命の時計や電池交換の必要がないソーラー時計などは存在しますが、一般的なクォーツ時計は使い続けていくために電池交換が必ず必要になります。

では、腕時計の電池交換は、どのようなタイミングで行えばいいのか?ですが、基本的には運針が止まった時でOKです。

例外として一部の腕時計には、電池交換が近づくと秒針のステップが2秒、4秒になるモデルがありますが、これは電池の電圧低下を示すものなので、症状が出た場合は電池交換のタイミングだと思ってください。
故障と勘違いしてしまいがちですが、電池交換で改善される場合が多いので注意してください。

また、電池が切れたまま(止まったまま)の状態で放置しておくと、電池本体から液漏れを起こしてしまい、ムーブメントが腐食してしまう可能性がありますので時計が止まったらすぐに電池交換(またはオーバーホール)をするように心がけましょう。
もし使う予定のない腕時計があるようでしたら電池だけでも抜いておくようにすると良いです。

電池交換はどこに依頼するのが良いのか?

電池交換したい腕時計の依頼先として、一番のお勧めはやはりその時計の購入店になるかと思います。

時計専門店で購入した時計であれば、まず間違いなく保証がついていますし、そういったお店は提携の修理工房を抱えている場合が多いです。
早ければ持ち込んだその日に電池交換を済ませてくれるところもあるので相談してみても良いでしょう。

また、料金は高額で納期も約2週間程度はかかってしまいますが、メーカーでの修理も安心して依頼できる出し先になります。

それ以外にも民間の時計修理店や時計を取り扱っている大手家電量販店、ホームセンター等でも電池交換を行っています。
料金はそれぞれで設定されていますが、メーカーや購入店より安く、特殊モデル等でない限りはほぼ即日仕上がる点がメリットになります。
注意点としては、しっかりとした知識と技術力がある店かどうか?が重要な点であるかと思います。
経験・ノウハウのある技師が作業を行わないと、ゴミが入ってしまったり、外装に傷がついてしまったりします。
できれば時計修理技能士の資格を持っている技術者が常駐していて、時計の診断もしてくれるお店を選んでください。

電池交換の値段は?

電池交換の値段に関してはブランドやモデルによって違いがありますが、購入店やメーカー依頼での電池交換は高額になるケースが多いです。
高級ブランド系であれば5,000円~10,000円くらいはかかると思っていた方が良いでしょう。

民間の修理店や大手家電量販店等はほとんどが1,000円~3,000円くらいで設定しています。(ブランド、モデルによる)
※弊社では~2,000円でご案内しています。(特殊素材・モデルは除く)

 

まとめ

以上、腕時計の電池交換について解説させていただきました。
・電池の寿命は平均して約2~3年(一部のモデルは5~10年)
・止まったらできる限り早めの電池交換を(使用する予定がない場合は電池だけ抜いておく)
・メーカーや購入店での電池交換は安心だが高額(¥5,000円以上)で納期もかかるが安心。
・民間の時計修理店や大手家電量販店は比較的安価で電池交換できて納期も即日~と短いが、技術力があるかどうかを確かめること。
というポイントを抑えておくと良いと思います。