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コラム

タグホイヤーの修理費用

2021/05/28

タグホイヤーのオーバーホール

ROLEX、OMEGAに続いて今回はタグホイヤーのオーバーホール、修理についてお伝えしていこうと思います。

タグホイヤーにはカレラ・アクアレーサー・モナコといった人気のモデルがありますが、クォーツ、機械式のラインナップが展開されている点は他のブランドと一緒になりますので定期的なオーバーホールも必要になります。

タグホイヤーではオーバーホールの周期を4~6年に1回と推奨していますので、一般的なブランドと同じような感覚と捉えて良いと思います。
時計を良い状態で維持していくランニングコストだと思ってください。

では、タグホイヤーの時計もどこに修理依頼するのが良いかメーカーと時計修理店で比較してみましょう。

①メーカーに依頼をする場合

タグホイヤーの場合もオメガと同様にコンプリートメンテナンスというサービスがあります。
分解、洗浄、摩耗したパーツの交換、パッキン交換、電池交換(クォーツ)、ムーブメントへの注油、精度調整、防水検査等を行っています。
コンプリートメンテナンスが中心ではありますが、状態によっては部分的な修理も比較的柔軟に受けてくれるようです。

また、タグホイヤーは独自で「エドワードクラブ」という会員制のサービスを展開している点もメーカーの特徴として挙げられます。

出典:https://www.tagheuer-edouardclub.jp

国内で購入した正規品オーナーにのみ案内される会員制のサービスになり、オーバーホール料金が安くなる特典や手厚い保証サービスがあります。(並行輸入品は会員登録ができません)
タグホイヤーの保証期間は通常2年間ですが、会員は最大で4年間に保証が延長になり、さらにオーバーホール後も1年間は防水・動作保証も付いています。

2021年時点でメーカーのコンプリートメンテナンス料金は下記になります。(標準価格/会員価格)

クォーツ(3針)         41,250円/27,500円
クォーツ(クロノグラフ)     57,750円/38,500円
機械式(3針)          57,750円/38,500円
機械式(クロノグラフ)      74,250円/49,500円
グランドカレラ(3針)      72,600円/48,400円
グランドカレラ(クロノグラフ)  94,050円/62,700円
キャリバー36/モナコ24       94,050円/62,700円
H02T              204,600円~/136,400円~
ヴィンテージ           要見積り

納期は約3~4週間程度が目安です。本国(スイス)からパーツ等を取り寄せたりする場合(スイスオーダー)等はさらに時間がかかります。
また、10年以上経過したモデルは純正パーツが無いため、修理自体をメーカーで受付していないこともあるので年式の古いモデルは一度購入店に相談した方が良いかもしれません。

修理を依頼する場合は、タグホイヤーのブティックや正規販売店に持ち込むか郵送にて修理品を送るかのどちらかになります。

②時計修理専門店に出した場合

タグホイヤーの時計は需要が高く、余程のことがない限りはほとんどの修理業者でメンテナンスを受けることができます。
タグホイヤーのムーブメントはシンプルな設計となっているモデルが多く、メンテナンス自体の難易度はそこまで高くありません。
近年開発されている自社キャリバーはともかく、定番モデルであればまず問題なく修理してくれるはずです。

料金に関してもメーカーの標準価格よりは低く設定をしていることろが多く、半額~7割程度が相場になります。
メンテナンスのコストを抑えたい方は民間の修理会社に依頼すると良いでしょう。
ただ、文字盤や針、外装パーツに関しては民間の修理会社ですと入手が困難ですので、オーバーホールの安さだけで決めるのではなく、きちんとした技術力があり信頼できる会社に依頼するようにしましょう。

まとめ

以上、タグホイヤーの修理に関しての説明をしましたが、個人的には国内で購入したタグホイヤーであればエドワードクラブに入会できる強みがありますし、価格に関しても民間の修理会社と比べてもそこまで変わらないので、まずはメーカーでのメンテナンスを第一に考えることをお勧めします。

逆にエドワードクラブに入会できない並行輸入品はメーカーへの修理ですとかなり高額になってしまいますので、定期オーバーホールの周期を守りつつ、大きな故障が出る前に修理専門店に依頼し続けて可能な限りコストを抑えた維持の仕方が良いです。

どちらを選ぶかはオーナー様次第ですが、少しでも参考にしていただければ幸いです。