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コラム

ROLEXの修理費用

2021/05/17

ロレックスのトラブル別の修理料金の目安

ロレックスは全て自社生産の時計メーカーになります。
内部のムーブメントはもちろん、外装部品全てロレックス独自のものです。
トラブルがあった際、修理料金がいくらくらいかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
症状別にいくつか紹介していこうと思います。

オーバーホールの料金は?

内部の修理を行う際は基本的にオーバーホールが必須となりますが、正規店(メーカー)に依頼するか、時計修理専門店に依頼するかで料金に違いが出ます。

正規店では、高い技術を持ったロレックス専門の技術者が修理・メンテナンスを行ってくれます。
使われる部品は全て純正のものなので、安心して依頼ができる点は良いのですが、費用は¥60,000~¥80,000程度(オールドモデルは除く)と高く、状態が悪ければさらに追加で費用がかかる可能性もあります。

また、あまりにも古いモデルは状態を問わずリファレンス(型番)で受付不可とされてしまうことがあります。
アンティークやヴィンテージのロレックスはメーカーに修理を出すことができない可能性があるので注意しましょう。

修理専門店に依頼する場合のメリットとしては正規店に比べて費用が抑えられることです。
時計の状態にもよりますが、¥25,000~¥60,000くらいで修理を受けており、技術者のレベルが高い会社も多くあります。
定期的(5年以内)なメンテナンスで特に不具合がない場合は専門店に依頼すると良いかもしれません。

リューズの外れ・破損した場合

時刻修正やカレンダーを調整するための部品である「リューズ」は、ロレックスでも故障しやすいパーツになります。
ロレックスはほぼ全モデルがねじ込み式のリューズを採用しているため、扱いに注意して使用しないと数年で摩耗してしまい、ねじ込み不良やリューズ抜けなどの不具合が発生してしまいます。

リューズの破損は当然交換になるのですが、オーバーホールとセットで案内されるケースがほとんどで高額になることが多いです。
オーバーホールの料金に加えてリューズの金額が追加されるので、メーカーに修理依頼をすると¥100,000超えになることも珍しくありません。

時計修理専門店でもリューズの修理を受けてくれるところは多いと思いますが、やはりオーバーホールとセットの場合が多いです。
リューズも純正品を入手できる会社が多いですが、ほとんどが海外から買い付けを行っているため、リューズ単体の金額はメーカーよりも高い金額になってしまうケースが多いです。特に18KのYG(イエローゴールド)やPG(ピンクゴールド)のリューズは高額になっているのが現状です。
加えて内部の状態が悪く、パーツ交換の数が多いと総額でメーカー修理の金額を超えてしまう場合もありますので注意が必要です。

ガラスが割れた場合

ロレックスのガラスはサファイアガラスがほとんどで、時計全体からわずかに上部が突き出ている構造になっているモデルが多いため、外部からの影響を受けやすく、傷がついたり割れてしまったりするケースも少なくありません。
角が軽く欠けている程度でしたらそこまで問題は無いのですが、中央部にキズがついたり完全に割れてしまった場合は交換が必要になります。
ガラスの交換も基本的にはオーバーホールとセットで行われるケースが多いです。理由としては割れた際の細かな破片が内部に入っている可能性があること、内部に湿気が入ってしまっていることなどが挙げられます。

ガラス交換単体の価格はメーカー修理ですと技術料含めて約20,000前後はかかるようです。
修理専門店だとリューズ交換と同様の入手方法になり、純正品ですとやはり割高に設定されており¥30,000前後かかってしまいます。
しかし、ロレックス用として製造されているジェネリックガラスを提案している会社もありますので、ジェネリックで構わないというお客様であれば¥5,000~¥10,000程度で交換も可能です。

時計が止まった場合、長期メンテナンスをしていない場合

ロレックスのムーブメントは非常に優秀で、ある程度年数が経過しても精度が落ちにくいという特性があります。
そのため、ユーザーの方は遅れや進みなどの異常を感じ取ることができず、「狂わないから大丈夫だろう」と勘違いしてメンテナンスをせずにそのまま使用してしまうケースが多いです。
しかし、内部の汚れやパーツの劣化は経年で確実に進んでしまうので「時計が動かなくなる」というのは非常に緊急性の高いトラブルになります。
また、10年近くオーバーホールをせずに止まってしまった場合は、確実にパーツに負荷がかかっていた状態になりますので、追加でパーツ交換が発生する可能性は高いと思っていた方が良いでしょう。
どのパーツを交換するかにもよりますが、1つで¥10,000以上するパーツもありますので、止まってしまってから修理に出すと思っていた以上に高額になることもありますので注意しましょう。

ロレックスであっても時計のメンテナンスは3~5年で出した方が良いということです。

まとめ

ロレックスに関しての修理事例を簡単に説明しましたが、費用が気になったらまずは自身の時計の状態をチェックしてもらい、修理費用の見積もりを作成してもらうのが一番良いと思います。
できればメーカーだけでなく、修理専門店にも数社見積り依頼を出すことをお勧めします。
どのような修理をするべきで、どこにどれだけのお金がかかるのか?お客様自身でチェックできるようになります。
修理内容によってメーカー、修理専門店を比較し、適切な方に修理依頼をすることでムダな費用を抑え、時計を良い状態で維持していきましょう。