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コラム

ねじ込み式リューズについて

2021/05/14

 

ねじ込み式リューズの操作方法

腕時計に採用されているリューズにはいくつか種類があります。
一般的な時計のリューズはそのまま押し引きできる「プッシュ式」と呼ばれる方式が採用されています。
引くだけでカレンダー合わせや時刻合わせができるので非常にシンプルです。

それに対し、ダイバーズウォッチなどの高い防水性能を求められる時計には「ねじ込み式」が採用されていることが多いです。
ねじ込み式はその名の通り、リューズ部分がネジを締める仕様になっており、ねじ込むことで防水性能を高めています。

基本的な操作方法はプッシュ式のリューズと同じく、段階的に引き出して操作を行うのですが、加えてリューズの開閉作業が必要になります。

ねじ込み式リューズの開け方

反時計回り(自分の方向、手前になります)にリューズを回していきます。
回していくと感覚が軽くなり、リューズが少し飛び出す感覚があるはずです。
その状態がロック(ねじ込み)が解除された状態となります。

ねじ込み式リューズの締め方

リューズを押し込みながら時計回り方向にリューズを回します。(奥に向かって回す)
※最後まで押し込めなかったり、途中で固くなったりした場合は、真っ直ぐに押し込めていない可能性がありますので要注意です!

ねじ込み式リューズの注意点

締め忘れに注意

ねじ込み式を採用している時計はリューズが締まっている状態でないと防水性が確保されません。
うっかり締め忘れたまま使用してしまうと内部に湿気や水分が侵入してしまう可能性があります。
また、リューズ本体もケースからはみ出ている状態ですので、引っかけたりぶつけたりして破損させてしまう危険性もあります。

締め方に注意

上記に記載した通り、押し込みながらリューズを締めていくのですが、力任せに無理矢理ねじ込んだり、真っ直ぐ押し込めていないとリューズのネジ溝が削れたり潰れてしまいます。
ネジ溝が摩耗してしまうと防水性能も低下してしまいますし、最悪の場合ねじ込みが一切できない状態になってしまうこともあります。
少しでも固いと感じたらもう一度やり直してみましょう。

また、時計を着用したままでのリューズ操作も余計な力が入り、破損させてしまう可能性があるのでお勧めしません。
腕から外した状態でリューズ操作を行うよう心がけましょう。

リューズは外装部品であり消耗品になります。
経年劣化で必ず交換がやってくる時期はきますが、使い方次第で寿命を延ばすことは可能なので是非試してみてください。