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コラム

OMEGAの修理費用

2021/05/18

オメガのオーバーホール

ユーザーの方が気になるのがオメガの腕時計はどこでオーバーホールするのが得なのか?ということだと思います。

機械式時計は細かなパーツが精密に組まれて動く構造のため、定期的なオーバーホールが必要になります。
これを怠ると次第に各パーツがどんどん摩耗してしまい、やがては動かなくなります。オメガの時計でも同様です。

オメガでは機械式時計は通常のムーブメントを搭載したモデルでは3~4年、コーアクシャルムーブメントを搭載したモデルで8~10年ごとのオーバーホールを推奨しています。
この周期でオーバーホールを行った場合の費用がランニングコストということになります。

そういった点も踏まえてオメガのオーバーホールはどこに出すべきか?について解説します。
既にオメガの時計をお持ちの方も、これから買う予定だという方も読んでいただければと思います。

①メーカー修理に出した場合

まずは直接オメガに修理を依頼した場合です。
オメガではオーバーホールのことを「コンプリートメンテナンス」と呼び、精度や防水性のチェックはもちろん、摩耗してしまったパーツの交換まで含まれたサービスを行っています。パーツ交換はもちろん純正パーツになります。
また、修理保証も2年間と手厚く、しっかりとメンテナンスしてくれる証であると言えます。

コンプリートメンテナンスの価格は下記のように駆動方式と金属の材質(非貴金属か貴金属か)で区分が分かれています。
※非貴金属とはステンレス、チタン、セラミックのことで、貴金属はYG(イエローゴールド)、WG(ホワイトゴールド)、PT(プラチナ)等のことを指します。

・クォーツクロノグラフ以外 非貴金属¥51,700-、貴金属¥ 63,800-
・クォーツクロノグラフ   非貴金属¥57,200-、貴金属¥ 80,300-
・機械式クロノグラフ以外  非貴金属¥63,800-、貴金属¥ 74,800-
・機械式クロノグラフ    非貴金属¥85,800-、貴金属¥108,900-

例えば上記画像のスピードマスターであればコンプリートメンテナンス代金は¥85,800-になります。
状態が悪く、プッシュボタンやリューズ等も交換するような修理であれば良いのですが、定期メンテナンスという意味ではランニングコストはかなり高くなってしまいます。

②時計修理専門店に出した場合

オーバーホールの費用はできるだけ抑えて維持していきたい、という方は修理専門店に依頼しましょう。
修理会社によってオーバーホール料金が違いますが、概ねコンプリートメンテンスの半額~7割ほどの価格が相場です。
修理保証期間は1年で設定しているところがほとんどですが、メーカー修理の金額から半額程度まで下がる価格は非常に魅力的と言えます。

オメガは流通量が多いことからパーツが入手し易く、メンテナンスもしやすい、そのため民間の修理会社でも問題なく修理ができます。
※一部、オメガ独自で開発した自社ムーブメントはパーツの入手は困難ですので修理対応ができない場合があります。

ただし、いくら安いからといって「安さだけ」で選んでしまうのはお勧めしません。
メーカーの正規修理とは違い、修理会社によっては技術にバラツキがあるため、安かろう悪かろうの業者も中には存在するからです。
そのため、民間の修理会社にオーバーホールを依頼する場合は技術力がしっかりしている会社を選ぶことが大事です。

修理会社を選ぶ際のポイントとしては、

・修理会社の規模(小さくても技術力のある会社はある)
・1級時計修理技能士が在籍していて修理を行っているかどうか?
・HPやGoogleビジネスの口コミの情報に悪いものがないか?
・HP自体のブログやコラム、SNSが直近で更新されているかどうか?
・メールや電話等で実際に問い合わせた際の対応の仕方

このあたりで信頼できる会社かどうかは判別できると思います。
可能であれば1社だけでなく2~3社ご自身で問い合わせをして比べてみてください。

まとめ

以上、オメガの修理に関して解説させていただきました。
メーカー修理、民間の修理会社どちらにもメリット・デメリットがあります。
コストの面が大きいので総合的に見れば民間の修理会社に依頼した方がお勧めです。
大きく外装を破損させてしまった場合や水(湿気)入りで内部がサビてしまった場合はメーカー修理でしっかりと修理をし、
定期的なメンテナンスの場合は民間の修理会社に依頼をし費用を抑える、という使い方が効率が良いと思います。
是非、参考にしてみてください。