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コラム

クロノグラフの基礎知識

2021/05/11

クロノグラフとは?

クロノグラフとはご存知の通り、ストップウォッチ機能のことを指します。
現代では主にストップウォッチ機能付きの機械式腕時計のことを指しますが、実はかなり複雑な機構になります。
時計(懐中時計)に初めてクロノグラフが搭載されたのは1870年代、そして腕時計型のクロノグラフは19世紀になって誕生したと言われています。

クロノグラフの種類

クロノグラフの中でも機能(計算尺)でいくつか種類があり、それぞれ特徴があります。
また、見た目の部分でも「タテ目」と「ヨコ目」があり、タテ目はスポーティでスタイリッシュなイメージを持っていて若々しい見え方になります。それに対してヨコ目はどっしりとした安定感と重厚さがあり、高級感を演出してくれるいわゆる正統派の見え方になります。
実際に腕に着用してみるとイメージが異なって見えますので試してみてください。

タキメーター

 

1㎞を何秒(測定可能範囲60秒以内)で走行したかによって、その区間のおおよその平均時速を求めることができる機能のことを言い、画像のようにベゼル本体にその数字が刻まれていることが多いです。
クロノグラフの多くに搭載されている機能で機能の使い方もシンプルです。

テレメーター

 

テレメーターは光速と音速の速度差を利用し、2つの離れた地点間の距離を計測するクロノグラフ機能、またはその目盛りのことを指します。
日常で使用することは非常に少ない機能ですし、機能自体知らないという方もいらっしゃるかと思います。
計測している自分自身と対象の距離を測れるので雷が落ちるまでの距離や花火の音が鳴るまでの距離なども調べることが可能です。

パルスメーター

 

これも珍しい機能ですが、脈拍を測ることができる機能も存在します。
元々は医療用クロノグラフとして備えられていたもので、脈拍数が30回に達する秒数から1分間の脈拍数を計算することができるため、昔の医療現場には欠かせない計器でした。
また、似た機能で呼吸数を計るためのアズモメーターというものも存在します。

まとめ

クロノグラフはROLEXのデイトナ、OMEGAのスピードマスター、BREITLINGのクロノマットに代表されるように、どのメーカーでも主軸のラインナップに加わっているくらい身近にある複雑機構の時計と言えます。
見た目だけでなく、ちゃんと計測器としての役割も担っている機構ですので知っておくと良いと思います。