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コラム

外装研磨について

2021/05/06

外装研磨とは?

外装研磨とは、ケースやブレスなど外装の傷がついた部分を「バフ」と呼ばれる専門機械で削る作業のことを指します。
「研磨仕上げ」や「ポリッシュ」と案内している会社もあります。
深い線キズや打痕キズを完全に消すことは難しいですが、表面上の薄いキズであれば消すことができます。

研磨はどのタイミングで出すべきか?

外装研磨はメーカーはもちろん、時計修理店でもかなりの割合で受けられるサービスになりますが、
基本的にはオーバーホールとセットで研磨の代金を割引きしている修理店が多いので、オーバーホールと一緒に研磨を行うことをお勧めします。
研磨のみの依頼でも受けてくれる修理店もありますが、内部の保証ができないこと、限定的な修理になるので料金が割高に設定されているなど、ユーザーの方にメリットがある内容になっていない場合が多いです。

研磨仕上げの注意点

研磨仕上げの際はいくつか注意点があります。

①研磨で完全にキズが消えるわけではない

前述の通り、薄い傷であればきれいに取り去ることができますが、深いキズや打痕キズは目立たなくする程度で、完全に取りきることは難しいです。
新品同様に仕上がる場合もありますが、研磨を行う前の時計の状態によってはキズが残ってしまうので知っておくと良いです。

②研磨の回数にも限界がある

研磨仕上げはケース本体やブレスレットなどの金属部分を削る作業になります。
そのため、研磨をする度に少しづつではありますが金属が減っていくことになります。
時計の耐久性も落ちてきますし、防水性能が弱まってしまう可能性もあります。
一般的に研磨の回数の限界は10回程度と言われていますので、毎回研磨をするのではなく、3~4年ごとの定期メンテナンスの際にキズの具合を見て研磨するかどうかも検討することをお勧めします。