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コラム

クォーツ時計とは?

2021/05/03

クォーツ時計の特徴

クォーツ時計とは電池をエネルギー源にし、水晶を高速振動させることで高精度を実現している時計です。
簡単に言えば電池で動く時計のことを言います。

比較的安価で購入でき、精度も一ヶ月で±15~±30秒程度の誤差しか生じないため安定して使用することができます。

安価で購入でき、精度も高く、メンテナンスも低コストで行える点がメリットになります。
電池交換の料金も¥1,000~行えるので維持費という面で見ても安く済みます。
逆にデメリットとしては機械式と比べ、時計自体の寿命が短いという点が挙げられます。

寿命が短い理由としては、クォーツ時計の動力源である電子回路の寿命が10年~20年と言われているのですが、その間に電子回路の製造が終了してしまい、修理も交換も不可能になってしまうことがあるからです。
(長期的な保証を設けているブランドも一部あるので全てのクォーツ時計に当てはまるわけではありません)

購入の際は上記の点も考慮しておくとより良いと思います。

クォーツ時計でよく起こるトラブル

クォーツ時計によく起こる不具合がいくつかあります。

①内部の油の劣化や電子回路の不具合により電池寿命が早くなる。

時計の部品には、部品同士の摩耗を防ぐための潤滑油が塗られています。
潤滑油の経年劣化により部品が正常に動かず余計な負荷がかかり、電池の消耗が大きくなる場合があります。
また、部品と同様に電子回路も経年劣化や不良を起こすことがあります。
回路に関しては通常に使用していても年々劣化し、それに伴い電池の消費も増えていってしまいます。

上記の症状は定期的なメンテナンス(目安は4~5年に一度)を行うことで事前に防止することができます。

②磁気帯びによる精度不良

時計は磁気が強いところに長時間置いておくと、精度が狂ってしまいます。
特にクォーツ時計の内部にはステッピングモーターと呼ばれる永久磁石が使用されているため磁気の影響をより強く受けてしまいます。
現代ではスマートフォンやパソコンなど日常生活の近くに影響を与える機器が非常に多くなってきています。
一度磁気を帯びてしまうと専用の器具で磁気を抜くしか方法がないのと、重度の磁気帯びの場合ですとオーバーホールが必要になるケースもあります。
したがって普段からそういった機器類から10㎝程度離して時計を置くようにすると良いです。

③電池から液漏れ

電池が切れたまま時計を放置してしまうと電池本体が劣化し、液体が漏れてきてしまいます。
液漏れは本来、使わない電池からの過放電を防ぐために起こるものですが、時計の場合は漏れた液体が内部に悪影響を及ぼします。
長期間放置してしまうと内部の腐食も進んでしまい、最悪の場合修理不可能になってしまうくらいダメージを負ってしまうケースもあります。
液漏れの場合はオーバーホールが必須となりますので、止まってしまったクォーツ時計は早めの電池交換又は使用しない場合は電池を抜いておくことをお勧めします。

まとめ

以上、簡単にではありますがクォーツ時計の特徴とよくあるトラブルに関しての説明をさせていただきました。
あくまでも一部であり、他の要因で不具合が発生するケースもたくさんあります。
いずれにしても定期的にオーバーホールを行えば未然にトラブルを防ぐことができますので4~5年に一度のペースでメンテナンスするように心がけましょう。